私は記憶力が悪いので、風俗嬢時代のクソ客の記憶は9割ほど消えている。
しかし、そんな私でも記憶にこびりつくほどムカついたクソ客が、一人だけいる。
秋葉原の箱ヘルで昼間に働いていた時、寡黙な爺さん客にあたった。
あまり喋らない人なのかな?と思い、シャワー室へ連れってって洗ってから部屋へ戻る。
すると、いきなり爺さん客は無言レイプのクソジジイ客へと豹変した。
私は、あまりの急変ぶりに恐れおののいた。
やられてたまるか!と私は必死で抵抗を試みたのだが。
じじいのクセに、ものすごく力が強かった。昔は軍隊か何かだったのか!?
人間は、極度の恐怖を感じると記憶が抜け落ちるらしい。
現に私は、この後に犯されたのか抵抗できたのか正確な記憶が無い。
悔しい気持ちが残っているので、認めたくはないが生中出しをされてしまったのかもしれない。
唯一の救いは、ピルを飲んでいたから妊娠しなかったことだろうか。
私は、この糞ジジイ実は日本人ではなかったのではないか?と、今になって思う。
だって、不自然なぐらい一言も喋らなかったもの。
たぶん、正体がバレないよう意図的に話さなかったんだと思う。
無言のレイプは、本当に怖い。
しかも力が強すぎて、まるで抵抗できない。声すら出せなかった。
レイプ被害者は、なぜ抵抗しなかった、逃げなかったのかとセカンドレイプをしばしば受けるが。
あまりに無力さ、歴然とした力の差を痛感させられると、何もできなくなっちゃうんだよ。
試しに同じ経験をしてみろよって、心ない意見を見ると思っちゃう。
あのレイプ魔くそじじいが、今はこの世にいないことを祈るばかり。
もう15年近く前の話です。
この記憶は最近まで抜け落ちていて、おちこぼれ風俗履歴書にも書き忘れていた。
何で思い出したのかは忘れたのだが、今まで記憶の奥底に沈めて封印していたのだと思う。
今は落ち着いて、この場で語れるようにはなったが。
この話は旦那様にも、親友にも、戦友にも話していなかったし、今後もしないと思う。
文章だから、パソコンからだから客観的に発言できるのであって。
実際に口に出して話すのとは、訳が違う。
風俗の仕事をした中で、あの出来事が一番ショックで、私の尊厳と人格を踏みにじられた。
よりによって、どこの馬の骨とも知れない赤の他人に。
もう二度と会わないであろう、レイプ犯のクソ客爺に。
この世からレイパーは絶滅してほしいとすら思う。
性犯罪全般は、極刑でいいよね?
私は日本って国は好きだけど、犯罪に甘い国だと思うと悲しくなる。
平成から令和に変わって、もっと良くなっていくといいなと思う。
お店にも誰にも言わず、自分の中にだけ閉じ込めてしまったことを今は後悔している。
心の傷は、信頼できる人にだけなら明かしていいのかなと思った。
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