嘔吐できない過食の辛さ

 

昨晩、寝る前に考えていたことがある。

そろそろブログのネタ切れかなと思ったら、忘れていた記憶が幾つも蘇ったのだ。

 

サイコパス女から逃げることが出来た後、私は貪るように甘いものを食べまくった。

サイコパス女との共同生活では彼女の監視下のもと、好きな時に好きなものを全く食べられなかったからだ。

毎日、バカみたいな量のお菓子をアホほど食っていたら、1ヶ月で10キロ太った。

風俗の仕事で稼いだら、回らない鮨屋で20皿たいらげ、家に着いたらそのまま寝る。

そんな不摂生な生活を続けていれば、太りたくなくても太るのは当たり前である。

しかし、どんなに苦しくても吐くことが出来ない人間だったので、胃薬は常に携帯していた。そんなものは、単なる気休めでしかないのだが。

 

私が吐けなくなった原因は、幼少期の記憶にある。

当時は体調不良か食べ物にあたったのか、事もあろうに電車の中でゲロをぶちまけたのだ。

困った顔した母親と、もの悲し気な駅員さんが必死に掃除していた。

私は申し訳なくなり、金縛りにあったように動けなくなった。

周りの人を汚さなかったのが、唯一の救いだった。

この日以来、私は人前で嘔吐をしたことがないし、吐くほど食べないようにした。

 

しかし、大人になってから1度だけ危なかった思い出がある。

気になっていた人と初デートの時、お気に入りのイタリアンで食事することにした。

量が多くて有名なイタリア料理の店、2人で食べればちょうどいいだろうとタカをくくり、欲張って色々と注文した。

すると彼は、料理が来た後で突然カミングアウトするのだ。

 

自分は胃腸が弱く、少食だと。

 

そんなの、先に言ってくれよ!注文の時点で言ってくれなきゃ、こっちだってわかんないじゃんか!

 

確かに、相手の胃袋事情を知らずに調子に乗って頼み過ぎた私も悪い。

だけど、私は少食の男に出会ったことがなかったから、普通に2人で食べられるって思っちゃうじゃん?

仕方ないので、その日の注文は、ほぼほぼ私が食べた。さすがに完食は出来なかったが。

もちろん、その彼とは最初で最後のデートとなった。

家に帰る途中も気持ち悪くて仕方なかったのだが、胃薬を飲んで何とかしのいだ。

 

玄関のドアを開けるなり、安堵感でこみあげてしまったのだろう。

ギリギリセーフで駆け込んだトイレの中、号泣するほどゲーゲー吐いた。

お便所に間に合って良かったって思いと、消化しきれなかった渡り蟹のパスタが真っ赤になって便器を汚して、もったいないことしてごめんねって情けない気持ちがないまぜになって涙が止まらなかった。

この後、しばらく大好きだった渡り蟹のパスタは食べられなくなった。

何なら今も、パスタを食べるときはコッテリよりサッパリのものを選ぶようにしている。

 

私が過食しても嘔吐をしなかったのは、このように吐くことに罪悪感があるのと、喉に自分の指を突っ込むことが怖くて出来ないためであった。

太ってしまう怖さより、そちらの恐怖感が勝ってしまっていたのだ。

 

サイコパス女から離れられた喜びで、好きなものを好きなだけ食べられる快感に酔いしれて、若干おかしいぐらいハイになっていたのも過食の原因だったのかも。

 

今は精神的にもだいぶ落ち着いて、たまに食べ過ぎることはあっても過食レベルまではいかなくなった。

胃薬も、数年は使っていない。

自分の胃袋の限界や許容範囲、キャパ内でおさめる事を自分の体と経験で学んだし、過食が無駄遣いに繋がるって家計簿をつけて学んだし、何より太った自分が嫌だった。

今も理想の体重や体型では決してないし、何ならまだまだポッチャリ系である。

だけど、一番太っていて心も体も醜くボロボロだった頃の自分に比べれば、今の私は幸せだ。

 

好きなものを食べてるときは、それはもう幸福の絶頂であることは経験ずみだ。

だけど際限なく食べて苦しくなって、毎回のように後悔するのは、もう嫌だ。

人間は自分で痛い目を見ないと成長しないって、身に染みてわかった。

 

足るを知る、を覚えたこの体は、もう過食しないと思う。

 

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