妊活や不妊治療を始める前、子供なんてセックスすればできると思ってた。
テレビに出る芸能人や周りの人たちが、いとも容易く妊娠していたから。
ところがどっこい、それは彼女たちが妊娠しやすい側の人間だったからだ。
こちとら妊娠しにくい側の人間だって事に、37歳になってからようやっと気づいちまったぜ。
何故、こんなにまで自分の子供を欲しがるのか。
先に言っておくと、旦那さん以外の男性の子供は、一切いらない。
旦那様と私の赤ちゃんだけが、欲しいのです。
自分の遺伝子を残したいといったエゴだけなら、極論を言えば旦那じゃなくても構わないんだろう。
だけど、そうではない。
だんなさんとの愛の結晶と言えば聞こえは良いが、二人だけの生活は充分に楽しんだので、そこに子どもが加わった世界をみてみたい。
自分とダンナの子が、どんな人間に成長するか見てみたいのだ。
あと、自分が親から受けた教育方法とは別の形で、わが子を導いてあげたい。
私は両親から、一度も好きとも愛してるとも言われた事がなかった気がするので、溺愛しない程度に愛情を注げればいいなと思っている。
もちろん毒親にならないようにも気を付けるつもりだ。
あとは自分が母親になりたいと言うよりは、だんな様を父親にしてあげたい。
子どもに好かれるらしく、きっと良いパパになれると思うので是非とも頑張りたい。
先ほど病院に行ってきて、次の体外受精の凍結融解胚の移植スケジュールが決まった。
6月6日が内膜確認と採血、そこで問題がなければ6月12日が胚盤胞移植。
その10日後の6月21日が妊娠判定日だそうだ。
図らずも、自分の誕生日をまたいだスケジュールとなってしまった。
前回と違うのは、ボイドタイムと重ならないこと。
以前の体外受精はボイドと丸かぶりだったので、あっけなく無効化されてしまった悲しい思い出がある。
今回は言い訳がなくなった分、より自分が妊娠しやすい体づくりのために、しっかりしなければいけない。
ドラクエ禁止は余計にストレスだろうから、せめて時間を減らす。
なるべく毎日、外出する。
今まで以上に、食事に気を付ける。
生理が終わって体の調子が整ったら、部屋の掃除と断捨離。
数少ない友達、戦友、知り合いに連絡する。
パッと思いついたのは、そんなところ。
35歳までの私は、まさかこんなにまで大好きな人の子供を欲しがるなんて、求めてやまないなんて夢にも思わなかっただろう。
結婚できるとさえ、思っていなかったもの。
一人で生きていけると思ってたし、だんなさまに出会わなければ誰とも結婚しなかったかもしれない。
だけど旦那ちゃんと出会って、恋して、付き合ってから結婚して。
愛する人の子供が欲しい、産みたいといった願望は女の遺伝子に組み込まれた本能的なものなのかもしれない。
まれに、それとこれとは話が別って割り切れる、男性性が強めと思われるクールな女性もいらっしゃるけれども。
ずっと子供ができなくて、辛くて苦しくて悲しくて、何度も何度も涙を流した日々を過ごした。
かつて、こんなにも心を乱すほど人を愛したことがあっただろうか?いや、ない。
ほかの誰でもない、この世で一番だいすきな旦那さまの事だから、こんなにも毎日のように思い悩んでるんじゃないか。
35歳までの、一人ぼっちで誰も愛さない、愛せないと思っていた私に教えてあげたい。
大丈夫だよ、ちゃんとあなたは人を愛せるよって。
人生って、何が起こるかわからない、一切読めないから面白い。
来月、私が笑っているか泣いているかなんて見当もつかないが、どんな結果になっても笑顔は忘れずにいたいなと思ったのでした。
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